2011.10.17

初めてのライブハウス


THE QSHIKI HOOPLA SHOW


高校1年の秋頃、隣のクラスの男の子からバンドに入らないかと誘われた。
正直その時はバンドなんて全く興味なかったけれど、それで友達が増えれば良いやくらいに思って
とある日の放課後、彼らがリハをしてるという隣町にあるスタジオにふらっとお邪魔しに行った。

曲は、Red Hot Chili Peppersの「Can't Stop」。
まずギターのファンキーなリフから始まって、ベースとドラムがせーので入って一気に盛り上がる。

(おっ、なかなかカッコ良いじゃんか!!)

しかし、そう思ったのも束の間・・・
イントロが終わったと同時にフロントマンが堂々と両手で構えたのは、煌々と金色に輝くトロンボーン。

(あれ、ボーカルは!?笑)

そう。人生初のバンド加入が、まさかのインストバンドだったのだ。
しかもレッチリの曲を、トロンボーンがメロディーだなんて・・・汗
※インストバンド: ボーカリスト不在の、楽器プレイヤーだけで構成されたバンド。

ただ、これが予想以上に面白かった。
トロンボーンの彼はお世辞にも上手い奴ではなかったが、完全におふざけキャラが確立されていた。
そしてバンド自体にも、他のロックバンド等にはないオリジナリティが溢れていた。

こうして、THE QSHIKI HOOPLA SHOWという謎のコミックバンドに加入することになったのだ。

忘れもしない、ライブハウスデビュー!


僕がバンドに加わってからはスタジオ練の頻度も増え、ついに次のライブの日程が決まった。
当時通っていた高校の近く、千葉県柏市にある「FAT TIME」というライブハウスだ。
(今はリニューアルして名前も変わっちゃってるのかな?)

元々バンドに憧れて楽器を始めた訳でもなかったので、初ライブだからって特に変な気負いは全くなかった。
ただ、「キューシキ(バンドの愛称)入ったらしいじゃん、見に行くよ~」なんて廊下で声掛けられると、
ちょっぴり照れくさかったりする。(なるほど、バンドマンってやっぱりモテるんだな!?笑)
そんなこんなで、とうとう初のライブハウスデビューの日を迎えた。
その日はいわゆる対バン形式のライブで、一晩で4,5組のバンドが出演していた。

他校のロック系のバンドが次々と出番を終え、ついにTHE QSHIKI HOOPLA SHOWの出番となった。
その日トリを務めていたということもあって、会場の熱気は最高潮に!
ただ我々には他のバンドには決してない、フロントが"3枚目トロンボーン奏者"という異色さがある。
そんな訳か、笑いの絶えない和やかな雰囲気でライブは進み、最後アンコールに応えることになった。
するとリーダーから突然、「新加入のクラーキーからピアノソロで一曲!」と無茶振り。
僕以外のメンバーで企てたサプライズだったらしい。
その当時がちょうど、マツケンサンバが流行り"終わった"時期ということもあって
急遽その場で披露したのは「哀愁漂う松平 健」「あの興奮よ、再び!松平 健」のスペシャルメドレー!
弾き終わった後の手応えはこの上なかった。会場も、その日一番の盛り上がりだった。

それまでの自分のステージといえば、音楽の授業の前後の休み時間だけだった。
そしてこの日初めて体験したのは、豪華な照明に音響設備、そして別世界のような閉ざされた空間。
この時は、将来プロのミュージシャンになるなんて考えてもみなかったが、
今思えばこの日、LIVEという最高の快感を味わったのが始まりだったのかもしれない。
こうして僕の音楽人生において忘れもしない、ライブハウスデビューとなった。

2011

2012

Rhapsody in Blue
第二の故郷 オレゴン州
初の"ホリっ子club"開催
卒業~浪人~入学~中退